【ジェフリー・ダーマー考察】「食人鬼」の真の目的とは?ゾンビ化工作と心理から迫る正体

実在事件・シリアルキラー

※当記事は犯罪を助長するものではありません。

10年ほど前からシリアルキラーに出会い、「事実は小説よりも奇なり」という格言をまざまざと感じています。国内外問わず推理小説を200冊以上は見込んできた自分としては、人の空想・発想は現実を超えるだろうと思っていました。

しかしながら、それを小説のようなフィクションにして世に送り出す人もいれば、そうでない人もいます。そうでない人がやったことは「現実」であり、「狂気」があります。

そこにはリアルな物語があり、写真や映像があることもあります。第三者や警察、心理分析官などの証言もあります。場合によっては犠牲者の証言もあります。小説などでは到底語れない「異常」と「狂気」が存在します。

シリアルキラーを知って惹かれ、幸か不幸か興味を持ってしまった私でありますが、今回はその中でも個人的に1位の人物を紹介します。

Netflixでも話題になった「ジェフリー・ダーマー」こと「ミルウォーキーの食人鬼」です。

世間では「ミルウォーキーの食人鬼」として知られるジェフリー・ダーマーですが、彼の真の目的は本当に食人そのものだったのでしょうか。本記事では、彼の性格や犯行の推移、ゾンビ(従順な奴隷)を作ろうとして生体に薬品を注入した行為などの事実をもとに、その行動心理について考察します。

※本記事は事件の背景や犯罪心理に関する考察を行うものであり、犯罪や非行を助長・美化する意図は一切ありません。また、配慮のため被害者等の個人名は伏せて記載しています。

食人鬼なのか?

私はジェフリーは生来の食人鬼ではない気がしてます。結果的な食人鬼です。

そもそもが逮捕時には職が無く、アパートの契約も打ち切られ退去目前でした。そんな中の食人なので経済的理由であった可能性も高いです。
また死体処理も怪しいです。死体を酸で溶かすという隠ぺい行為は意図的です。食人も隠蔽の延長にあるとも考えられます。

そして人体への穿孔・薬品注入行為…考えるだけでおぞましいですが、自分に従順な奴隷を作ろうとしたのです。この行為が最も異常であり、食人鬼なんかで片付けてほしくないものです。

これらの疑問を少し考えてみたいと思った次第です。
本音を言うと、この手のオカルト系の記事を書く人たちの表現力に憧れたので書いてみたいという側面もあります(笑いたいところですが、笑えない内容です)。

きっかけ

さて、私がジェフリーを知ったのは、普段からミステリーやサスペンス作品を鑑賞する中で、実際のシリアルキラー事件に興味を持ったことがきっかけです。シリアルキラーを紹介するサイトもあり、現実とは違うその内容に思わず見入ってしまいました。その中で最も印象的であったのが、このジェフリー・ダーマーです。

フィクションを超える現実の事件とはどのようなものかを調べる中でジェフリー・ダーマーを知りました。その過激かつ異様な犯行内容と背景に強い衝撃を受け、特に脳へ薬品を注入して人体実験を行おうとしたことはかなり衝撃的でした。その当時シリアルキラー以外にも現実の事件を調べており、日本でも「ロボトミー殺人事件」というものがあり、その影響もあってか私の脳へ長い記憶として残り続けています。

そのジェフリーですが、世間では「ミルウォーキーの食人鬼」として食人行為ばかりが強調されているように感じています。しかし、彼は本当に生まれつきの食人嗜好者だったのか。それとも、別の欲求や異常性があったのか。

前述したとおり、食人に関してはジェフリーの嗜好だったのかは疑問に思っています。

ダーマーに元々食人嗜好が存在したのか。生体への薬品注入によるゾンビ化の試みの方が異常ではないか。

ここが疑問であり、考えてみたい次第です。

事件の概要

改めて概要です。

ジェフリー・ダーマーは、1978年から1991年にかけてアメリカで17名の男性や少年を殺害し、遺体の解体や一部食人を行ったとされるシリアルキラーです。食人行為から「ミルウォーキーの食人鬼」と異名を付けられました。また、最後に住んでいた犯行現場であるアパートはそのおぞましい状況から「ジェフリー・ダーマーの神殿」と言われています。

彼は自身の欲望を満たすため、生きた状態の被害者に対してドリルで頭部に穿孔し、塩酸や沸騰したお湯などの薬品を注入することで、「意思を持たない従順な存在(ゾンビ)」にしようと画策しました。逮捕時のアパートからは多数の遺体や遺体の一部、解体の痕跡、記録写真などが発見され、メディアで大きく報じられました。1990年代と比較的近年ということもあり、記憶に新しい事件です。とはいえ、私が知った時は20年以上経過していました。

事件に関して調べたところ、

物的な証拠としては逮捕時の室内から人間の頭蓋骨や身体の一部が保存された状態で発見され、大型の容器に入れた化学薬品で死体を処理した痕跡や多数のポラロイド写真が確認されています。

供述内容では被害者を睡眠薬等で昏睡させた後に殺害・解体したと自供し、複数名に対して生体への薬品注入を行い従順な状態にしようとしたことを認めました。犯行直前の状況としては逮捕直前に彼は職場を解雇されており、アパートの家賃滞納など経済的に困窮していました。

1991年には犯行の頻度が大きく上昇しています。性格・行動パターンは極めて内向的で孤立傾向が強く、安定した対人・恋愛関係を築くことが困難であったため、バーなどで標的を探し、睡眠薬を用いて相手を昏睡させる手口を繰り返していました。

幼少期・家庭環境においては幼少期から両親の不和や離婚など家庭内の問題を経験しており、情緒的な問題を抱えていたことが指摘されています。

睡眠薬、死姦、バラバラ、食人、ゾンビ化工作・・・・オンパレードです、恐ろしい…

そんなジェフリーの犯行を聞いた中で、私は下記のような疑問を抱きます。

  • 一つ目の疑問として、逮捕前に仕事をクビになり、かつアパートの家賃を払えず退去せざるを得ない状況であったことから、食人は経済的な理由ではなかったかという点。
  • 二つ目の疑問として、彼の真の欲求は「従順であり続けるパートナー」の創造であって、食人(結果的に殺人となる行為)と矛盾しないかという点。
  • 三つ目の疑問として、幼少期の家庭環境や孤立が、他者を人間ではなく「所有物・物体」として扱う傾向につながったのではないかという点。

逮捕時の状況や性格、行動を見ると、果たして食人鬼という異名が本質なのか?と疑問に思っています。

現実と事実を見る

事件記録や本人の供述などから見えてくる時系列に沿った事実は以下の通りです。

  • まず孤立と性的指向について、自身の性的指向を自覚していたが、安定した対人関係を築くことが困難であった。
  • 次に犯行の開始とアルコール依存について、最初の殺人は相手が自分のもとを去ろうとしたことをきっかけとするもので、その後アルコールへの依存が強まっていった。
  • 手口の確立としては、会話などによって安定した関係を築くことが難しい中で、睡眠薬を用いて相手を昏睡させる手口を繰り返すようになった。
  • やがて異常性がエスカレートし、殺害・解体からポラロイド写真による記録、そして後には一部の身体組織を調理して摂取する行為へと進んでいった。
  • そして従順化へ向かい、生きたまま相手を従順な状態にして手元に留めるため、頭部への穿孔や酸・熱湯などの注入を行ったが、いずれも死亡に至った。
  • 最終的に逮捕へと至る。室内から多数の遺体や身体の一部、写真などが発見された。

これらの事実を見ると、食人よりは相手を従順にしたい方が強いように思えます。生活困窮と死体の隠蔽という二面があり、遺体を処理する必要が生じていたことは事実です。

ただ、それだけが原因とは断定は出来ません。

果たして嗜好としての食人か?

一番の疑問がこれです。

世間では「食人鬼」という側面が強調されています。しかし、犯行を見るに、食人はメインの目的ではなく、「従順なパートナー作り」が本来の目的であるように見えます。

まずは経済的困窮です。獲物を得るためのアルコールや薬物への出費がさぞ大きかったことでしょう。さらに逮捕直前は仕事を失っていますから、金銭的に苦しかったに違いありません。そのための食糧として食人を行ったのではないか?

特に逮捕直前1か月の犯行ペースは週に1回です。符合してほしくないですが、経済的困窮にピタリと符合するのではないでしょうか?

第一次世界大戦後のドイツにはフリッツ・ハールマン、カール・デンケ、ゲオルグ・カール・グロスマンという殺人犯が3人いました。敗戦国であるドイツは不況に陥り、食もままならず、浮浪者で溢れかえったそうです。経済的困窮が食人を引き起こす前例はあるのです。もちろんこれだけで判断は出来ません。

次に目的の矛盾です。「生きたまま従順な存在を作る」と「相手を殺害して食べる」は相反します。相手を永遠に生かすことが本来の目的であれば、殺して食べることは意に反するはずです。前者の頭部への薬品注入による従順化に失敗したためやむを得ず食人をしたのではないか?

食人が目的だった犯罪者にアルミン・マイヴェスがいます。彼はインターネットで堂々と食べられたい人間を募集して、実際に募集に来た人の肉を生きたまま切り落とし、食べたといわれています。やる方もやられる方もおかしいです…しかしながら、食人だけが目的であれば死姦までは及びません。

そして生体への薬品注入によるゾンビ化を実際に行ったことが最も異常であることです。常人であればそんなこと考えません。犯罪者の中でも極めてまれです。

頭部への手術行為というのは医療現場においてかつて精神疾患の治療などで行われていましたが、精神外科の手術は現在では規制や全面禁止がされています。もともとは治療目的の医療行為だったのです。それが成功せず、医療界では負の遺産ともいえるものとなっていたのです。言ってしまえば、禁断なのです。

食人を超えた異常行為を行ったのです。元から食人嗜好であれば、頭部穿孔などはしないはずです。失敗して死亡すれば、生きた従順な存在には出来ませんから。

正直、こんな文章書いてる自分が怖くなってきました…

食人嗜好であるのなら

しかし、食人が従順なパートナーを作る、あるいは、得るための行為であった可能性は十分にあります。食人そのものが快楽であり、性的快楽と同様の位置づけだった可能性があります。その証拠に、シリアルキラーの中には相手を痛めつけることで、性的な絶頂に達する輩もいたようです。

相手を食べるということは自分の中に取り込むということです。自身の一部になると考えれば、食人が最大の従順行為とも考えられます。もはや黒魔術に近い気がします(黒魔術がそうなのかは知らないので、イメージだけです。すみません)。

つまり性欲や食欲などの肉体的な欲求を超えた、精神的な欲求の極致なのではないか、ということです。相手に対する精神的支配であるとすればこの上ないです。しかしながら、その相手はいなくなっているので、完全なる自己満足、自己承認にはなりますが…

またジェフリーは頭蓋骨や性器は残しています。これも従順なパートナーを作る、残すといった目的の一部でしょう。ただ人肉は別です。放っておけば腐ります。そのため証拠隠滅のために食べたとも考えられます。

時代が近年であることも拍車をかけたかもしれません。人口も増え、マイノリティも増えています。その中で食人という嗜好が犯罪の動機になるケースが出てきてもおかしくありません。

昔は王族や貴族などが快楽を得るためにこのようなおぞましい行為を行ってきましたが、19世紀後半ごろから一般社会でも快楽殺人が始まっています。その数は徐々に増えてきたのは間違いなく、食人以外にも完全犯罪や保険金殺人などの動機も出てきました。

食人が殺人鬼の一種類になったとも考えられると思います。

こう考えると意図的に食人を行ったことも考えられます。ただジェフリーの幼少期に食人の嗜好は見られてませんが、孤立や異常性などの側面は見られています。また経済的な困窮は客観的な状況証拠から事実かと思われます。

終わりに・・・

私にはダーマーの食人は嗜好であったとは思えません。それよりも医師でもない人間の無謀な人体実験の異常性が際立ちますし、こちらを問題視すべきです。
異名は「食人鬼」よりは「死の外科医」の方がしっくりきます。

もし彼が本当の医師でありもっと狡猾な人間だったらと考えると恐ろしいです…さらなる犠牲者が増えていたことでしょう。

再三ですが、犯罪を助長するものではありません。犯罪者の心理的な側面を見たいと思った次第です。

ホントにおぞましい…

最後までお付き合いいただきありがとうございます

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